脳科学マーケティング 100の心理技術 P.106
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ニューロマーケティングの観点で見ると、
私たちの脳は1つ以上の集団に
属したくなるようにできている。
特定集団の顧客に
狙いを定めることができるブランドの場合、
その取り組みと、顧客の集団に所属したい
という欲求が重なって、
境界がさらに強化されることになる。
さらに、そのブランドの顧客は、
ほかのブランド集団への
反感を深める傾向にある。
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人の身体には大昔から
何かの集団に所属したくなる
帰属欲求が刻み込まれています。
そうすることで、集団を形成し
外敵から身を守ってきたわけです。
ところが、それ故に
自分の集団と違う別の集団を
敵とみなしてしまいがちなのです。
同じ会社の中でも、派閥があったり
好きなスポーツチームが違うだけで
敵対したりしてしまうのも
帰属欲求が原因の1つというわけです。
そして、その敵に対抗するために
人は無意識の内に仲間と一致団結して
行動してしまう傾向があります。
こうした欲求を上手く使っているのが
アップルやブランド・メーカーで
自分たちがイケてる集団であり
他はダサい敵集団、という
演出をするのが非常に上手です。
もちろん、中小企業でも
こうした戦術は非常に有効で
大手の実は品質の悪い既製品を買う
知識のない顧客と
本物の製品が分かるイケてる顧客
という対立軸を作り出して
帰属欲求に訴えることができるのです。
というわけで、敢えて対立軸を作って
他社との違いを鮮明にすることを
考えてみてもいいかもしれませんね。
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