影響力の科学 P.60
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意志力は筋肉のように機能する、
という仮説を立てた。(中略)
使い続けると筋肉が疲労してしまうように、
意志力も使うたびに強さは弱まる。
運動の後は筋肉を休ませないと
完全に力が回復しないように、
自制を働かせた後は、
意志力も回復するのに時間がかかるのである。
(中略)
ある目標で意志力を必要とする場合、
(短期的な)その後の目標では
達成する意志力が足りなくなることがわかった。
では、どうして
意志力は使うとなくなるのだろうか。
ハードな肉体運動をするときに筋肉が
十分なブドウ糖(糖分)を必要とするように、
難しい精神的な運動にも
十分なブドウ糖が必要になる。
最近の調査では、
ブドウ糖の量が回復するまでは
自制を必要とする別のタスクを行うことが
難しいことがわかっている。
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人間、何かの行動をするときは
意思の力を必要とします。
この意思の力は使えば使うほど消耗し
放っておくと回復していきます。
ですので、意志力を消耗しているときに
慣れない仕事や手間のかかる作業を
気合いでやろうとしても
必要な意志力がないのでできないのです。
実際、1日の夕方くらいになると
意志力を使い果たしてしまうせいか
何もやる気が起きなくなってしまいます。
逆に朝一番は意志力が十分にあるので
仕事も一気に進むわけです。
というわけで、意志力を意識して
重要な仕事は意志力のあるときにやり
意志力が消耗しているなと感じたら
ちょっと休憩するなど
仕事の仕方を工夫してみても
いいかもしれませんね。
■ 影響力の科学
ロバート・チャルディーニほか
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