購買選択の心理技術 P.175より
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という心理があるため、事前の
期待どおりに素晴らしいと思えるものは、
長い人生でも限られている。
悩み抜いた末、レクサスの購入を決めると、
ほかの車のあらゆる魅力を
頭のなかから消去しようとする。
だが実際に運転してみると、
ちょっと失敗だと思う。
すると選ばなかった車への後悔と、
選んだものへの落胆という
ダブルパンチを受ける。
この「当たり前になる」
という心理的プロセスが“順応”である。
簡単に言えば、物事に慣れて、
当然だと思いはじめてしまう。
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人は快楽に慣れる性質を持っています。
どんなに素晴らしい体験も
それが続くと、いつしか慣れて
当たり前になってしまうのです。
これは自社のビジネスにも当てはまり
どんなに素晴らしい商品やサービスでも
時間と共に必ず飽きられてしまいます。
ですので、事業者たるもの
常に新しい商品やサービスを
模索し続ける必要があるのです。
ピーター・ドラッカーなんかも
商品は必ず陳腐化すると言っていて
新しい価値の創造は事業者の
使命と言えるかもしれません。
というわけで、頭の痛い話ですが
顧客に新しい価値が与えられないか
事業者は常に考えておきたいですね。
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バリー・シュワルツ
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