無料奉仕にもううんざり?
約5年前のことです。
私がまだ、以前働いていた
経営コンサルティング会社にいた時の話です。
ある日、一本の電話が鳴りました。
その電話の画面には、
あるクライアントの名前が出ていました。
そのクライアントとは
数ヶ月前にプロジェクトを終え、
それからほとんど連絡を
とっていませんでした。
電話をみて私は、
「うわぁ〜、嫌予感がするな〜」
そう思って、
電話に出ることを一瞬躊躇しました。
というのも、、、
このクライアントから
何度もサービスの範囲外の業務を
頼まれていたからです。。。
プロジェクト内で
本来、その人がやらないといけない
社内の調整だったり、
サービスの範囲外の資料などの作成だったり、
ヒドいものだと、
プロジェクトとあまり関係ない資料の作成を
お願いされていました。
なので、正直電話出たくありませんでした。
しかし、
無視するわけにもいかないので、
恐る恐る電話に出ると、、、
「どうも、お世話になります。◯◯です。
一つお願いがあって連絡したんだけど…」
”うわぁまたかよ。勘弁してくれよ”
と心の中で思いながらも、、、
結局、
その人の強い押しに負けて、
いらぬ業務を請け負うことに。。。
今は別のプロジェクトでも
火が吹いている状態。。。
とても、他の業務なんて
請け負う余裕なんてありませんでした。
しかも、期限は3日後とのこと。
とにかくもうやるしかないので、
その日は、終電までずっと仕事。
家に帰ってからも、
朝6時まで仕事をするハメに。
そして、2時間だけ仮眠をとって、
仕事場へ向かう。
それを3日間繰り返しました。
そしてヘトヘトになりながら
頼まれた資料をなんとか
完成させることできました・・・。
あなたにはこんな経験ありませんか?
もしあなたがサービス業に関わっているなら、
どこまで業務を請け負うかという問題は
避けては通れません。
お客さんとの長期的な関係性を考えると
業務の範囲外の仕事でも
お願いされたら、なかなか断れませんよね。
この問題について、
伝説のコンサルタント、テッドニコラスは
「コンサルタント起業成功法則大全(P281)」の中で
次のように話しています。
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契約について交渉している時や、
実際にコンサルティングをしているとき
気が付くと対価をもらわらずにサービスを
提供していることがよくある。
無料コンサルティングのほとんどは
無意識の内に追加的なサービスを
提供してしまうという傾向の結果だ。
そのような傾向があるということを知り、
避けるようにすれば、無料奉仕は防げる。
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これはもちろん、コンサル業務だけではなく
全てのサービス業務について言えることです。
「いやだなー、忘れてくれないかな」と思って
中途半端に問題を先送りしても、回避することはできません。
結局、クライアントに押し切られ、
無料で業務を請け負うことになるのがおちです。
なので、”意識して”無料奉仕を回避することが必要なのです。
たとえば、、、
業務外の仕事の場合は、
別途見積を出させて頂くように言うとか、
言いづらい場合は、、、
予め料金表にオプションとして
別途料金が発生する旨を盛り込み、
それを最初にお客さんに渡しておくとか。
十中八九、お客さんは料金表をみていませんが、
断ることに対して後ろ盾があるので、
ハッキリと言えるようになるでしょう。
もちろん、それでもダメな場合はダメです。
しかし、あなたのお客さんはそんなばかりではありませんよね?
さて、次に無料の追加サービスを
お願いされる前に試してみてはいかがでしょうか?
⇒ http://directlink.jp/tracking/af/242234/JI04AW4B/
コンサルタント起業成功法則大全