ジェフ・ウォーカー著 「ザ・ローンチ」P30より(一部抜粋編集)
ジョン・ギャラガーは
食用の薬草やハーブを野山で採取したり
調理したりすることに情熱を傾けていた。
そこで、子供向けにハーブ教室を
開いている妻と一緒に
遊びながらハーブを学べる
ボードゲームを発明する。
ジョンはこのボードゲームを
一緒に販売しようと考えた。
ボードゲームの製造の販売には、
多額の先行投資が必要となる。
ジョンはどんどん話を進めて、
父親に2万ドル近くの借金をして
ボードゲーム1500個の製造を依頼してしまう。
多くの起業家と同様、ビジネスを始めるなら
多額の借金を背負うのはやむ得ないというのが
ジョンの考えだった。
借金が増えれば
ビジネスは前進するどころか
後退するとしか思えないのだが、
順調に注文が入るようになれば、
借金返済も可能だとジョンは
高をくくっていた。
いよいよゲームを世に放つ時が来た。
ジョンは、ゲームを紹介するための
「ローンチパーティー」を企画し、
友人や知人、近所の住民などを招いた。
その様子を見守るジョンには、
唯一予想していなかったことがあった。
それは、失意だ。
=============
ジョンのように、アイデアに惚れ込み、
借金をして商品を開発したものの、
全く売れずに、魂を打ち砕かれる人は
少なくありません。
結局、事業をたたむことになります。
そして、残るのは借金だけ。
このように単に売れればいいなとふうに考えて
楽観的に構えて何もしないことを
楽観的マーケティングと言います。
街中で新たに開店したお店が
ある日突然もねけの殻となり、
テナント募集の張り紙がはられる光景を
目にすることがあるでしょう。
この多くは楽観的マーケティングの結果です。
新たなビジネスや事業を立ち上げる際には、
この楽観的マーケティングをやってはいけません。
では、事業を立ち上げる際に
何から始めれば良いのでしょうか?
それは、、、”リストを作ること”です。
ジェフ・ウォーカーは、
「リストが全て」
だといいます。
その理由はいくつかありますが、
そのうちの1つは
”売れる商品を開発できるから”です。
例えば、、、
ジョンがやったような最初に借金をして、
商品を開発することは、
極めてリスクが高い方法です。
なぜなら、商品を作っても
お客さんの求めているものかどうか
売ってみるまでわからないからです。
しかし、リストがあれば、
何をお客が知りたいか
そして何が欲しいかを
直接、ヒアリングできます。
そしてそのヒアリングした内容を元にして
商品を開発すれば、
失敗するリスクを抑えることが出来ます。
コカ・コーラが新商品を出す時に、
顧客の意見を聞かずに、
商品を開発するなんてことはありませんよね?
それと同じです。
商品開発においては
コカ・コーラのような大企業と同じように
顧客や市場のリサーチが
どの規模の企業にも必要ということです。
それには、リストが必要です。
ということで、、、
ビジネスを立ち上げる際は、
まずは”リスト作り”から始める必要があります。
リストといっても、100人も200人も
最初から集める必要はありません。
20人や50人ぐらいでも
ビジネスを立ちあげることは可能だと
ジェフ、ウォーカーは言います。
事実、ジェフは友人や知人など
19人のリストからビジネスを始めています。
20人や50人ぐらいなら、
リストを作れそうだと思いませんか?
早速、ペンと紙を取り出し、
リストに入れることができそうな人を
リストアップしてみるといいかもしませんね。
⇒http://123direct.jp/tracking/
「ザ・ローンチ」