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スケーリング・アップ

営業チームは何人が最適?

Q.営業チームは何人が最適でしょうか?

はい、いきなりクイズです。
ちょっと考えてみてください。

・・・

・・・

・・・

・・・・

時間になりました。
さて、何人と答えたでしょうか?

サッカー経験者なら11人、
野球経験者なら9人、
カバディ経験者(!?)なら7人と
答えたかもしれませんね。

一例ですが、アマゾンでは
プロジェクトチームの人数は
「2枚のピザルール」に従い

『2枚のピザを
ちょうど食べきれる人数』

としているそうです。

ピザ2枚ってぱっと何人か
分からなかったんですが(笑)、
要するに7人前後のようです。

あなたも会社を経営していたり、
チームを率いているなら
同じような経験があると思いますが、

ダイレクト出版でも以前、
10人を少しオーバーした事業部は

どこか動きが遅くなっていて、
コミュニケーションエラーも増え、
ミスも増え、なんだかもどかしい、、、

なんてことがありました。

そんな時に問題の原因を
教えてくれた名著
「スケーリング・アップ」
によると、

1人のリーダーが管理できるのは
7人から10人と計算され、組織内に
自然とグループが形成されていき、

・社員1-3人
(多くの個人ビジネス)

・社員8-12人
(リーダー1人と
アシスタント集団の効率的な企業)

・社員40-70人
(5-7人のリーダーが、それぞれ
7-10人のチームを率いる。まだ
全員が社内全員の名前を知っている。)

・社員350-500人
(7人のリーダーそれぞれに
7人の中間管理職がつき、
その下に7-10人のチームがいる。
非常に効率的なチーム)

・社員2,500-3,500人
(7-10人のチームがもっと多くなる)

となっていきます。
どの段階でも1チーム7人くらい。

実は、中小企業でも大企業でも
最適なチーム人数は同じなんですね。

じゃあ、何で15人や20人のチームが
良くないかといえば、1つには
コミュニケーションの複雑さがあります。

次の図を見てください。

2人だとコミュニケーションの
経路は2通りしかないです。

しかし3人目が加わると
一気に3倍の6通りになり、
4人目が加わるとさらに
4倍の24通りになります(!?)

3人から4人への拡大は、
人数だと33%増加に過ぎませんが、
複雑さは400%増すことになります。

3人から6人だと、
人数は倍になっただけですが、
複雑さはなんと12,000%(120倍)!!

数字で考えると恐ろしいですね…

実際、カナダで社員数2000人超の
金融サービス会社を率いたCEOは、
20年の実体験から、複雑さの脅威を
肌で感じています↓

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企業が2人から10人体制に
成長すると、そこで最初の
”死の谷”に到達すると考えている。

そこでプロセスを変える必要が
生じるからだ。

おそらく、マネジャーの補佐役を
1人増やさなければならない。

「もう自分1人では会社を
動かせない。だから経営方針を
変化させる必要があるのだが、
中にはそれを乗り越えられない
経営者もいる」

社員数25人になると、
また新たな変更を迫られる。

たとえば、財務を担当してくれる
人材を雇わなければならない。
社員数100人ほどになると、

「内部の意思伝達システムが必要になる。
もう全員を集めた会議は開けないからだ」

「スケーリング・アップ」p.42より
=====

どうでしょう?

もし、
・社内のスピード感が落ちてきた
・個人の意思だけで組織が動かなくなってきた
・過去に解決したはずの問題がまた出てきた

などの症状があるなら、
リーダー1人が面倒を見る人数を
7人に絞ってみてはいかがでしょうか^^

製造業であれば、開発、製造、
営業1、営業2などに分けて、
各チームを7人以下にすればきっと
組織の動きがスピーディになるでしょう。

売上を成長させながら、
組織も強くしていく方法が知りたい方は、
ぜひこちらもチェックしてみてください^^

「スケーリング・アップ」
成長できる企業と
できない企業は何が違うのか

最後までお付き合い
ありがとうございましたm(._.)m

P.S
“死の谷”とはこれです。


アメリカに存在する2800万社のうち
収益1億円を超えるのはわずか4%…

さらに減って10社に1社、
全体の0.4%が収益10億円を達成し、
収益50億円を超えるのは
全体の0.06%である1万7000社。

面白いことに、山と谷を決めるのは
収益よりも社員数。人数が複雑さを
増す大きな要素になるため。

死の谷の越える方法とは?

P.P.S
今日紹介したのは、
「スケーリング・アップ」で扱う
4つの重要な要素である
人材、戦略、実行、キャッシュ
のうちの1つ、人材についてです。

他の要素も気になる方はこちら

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