顧客心理を動かす11のプレゼン技術 P.221
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自分の番が来たら何も言わずに
ただ聴衆を見つめよう。
誰かの目を見るのがいい。そしてニッコリする。
それから数秒、沈黙を保ったままでいる。
聴衆はみなあなたを見つめているだろう。
それこそまさにわれわれが求めていることだ。
沈黙を保つことで、
あなたはいくつかのことを達成している。
前に触れたように、
何もしないことで注目を集めている。
「間」を提供している ──。
それは、何か新しいことが
始まろうとしていることを知らせるものだ。
(中略)
人は沈黙を恐れているので、利用可能な
時間は何らかの音で埋めようとする。
聴き手はそれが普通だと思っている。
あなたがそれとは違う
目新しいことをすれば、そのことに好感を抱く。
聴き手があなたを好きになる大きな一歩になる。
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沈黙は使いどころによっては上手な
コミュニケーションの手段になります。
この例のようにプレゼンの最初で
沈黙すると聴衆の注意を向けさせる
などの効果があったりするわけです。
ただ、話し手の立場に立ってみると
場の沈黙というのは怖いものです。
常に何かを言わないと相手の関心が
離れてしまうように思ってしまいます。
しかし、聴き手の立場になると
一方的に情報を与えられるよりも
適度に考える時間があるほうが
深いコミュニケーションができるので
ときには沈黙(間)を入れることが
効果的なこともあるわけです。
というわけで、プレゼンにしても
誰かに話しをするときにしても
沈黙(間)を上手く使うと
いいコミュニケーションが
できるのかもしれませんね。
■ 顧客心理を動かす11のプレゼン技術
ピーター・コフター
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