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ハーゲンダッツの華もち

今年の2月に発売した
ハーゲンダッツの華もち。

この商品は発売後、注文が殺到し、
たった2日で販売休止に追いやられました。

大ヒット商品です。

しかし、、、

ハーゲンダッツで、
不動の人気を誇る売上げナンバーワンは、
実は、ド定番のバニラです。

これは、他社のアイスメーカーでも同じです。
定番のバニラは、どこも1番売れています。

さて、もしあなたがアイス市場に参入するなら
どっちの商品で参入しますか?

1 「華もち」のようなちょっと変わった商品
2 ド定番のバニラ

「華もち」のようなちょっと変わった商品で、
大ヒットを狙いますか?

たしかに、それも悪くないかもしれません。

しかし、確実にビジネスを軌道に乗せるためには
まず、他社でも成功している、
”バニラ”で参入するのが得策です。

なぜなら、もう売れることが
ある程度分かっているからです。

そして、バニラでビジネスを軌道に乗せたら、
華もちのようなちょっと変わった商品を作って、
大ヒットを狙うのものありかもしれません。

私たちがやっているのはビジネスです。
ゲームではありません。

リスクをとって失敗することは
悪いことではありませんが
致命傷となる大失敗はできません。

特に企業としてまだ成熟していない段階では
成功確率の高い方法を選択しなければいけません。

10社以上の会社を創り、
その内1社は1000億円以上の会社にまで成長させた

米国の有名な起業家マイケル、マスターソン氏は、
まだ若かった頃、彼の上司からあることを学びました。

大富豪の起業術上(P200)
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彼の成長戦略は、創意がなくて単純だった。

消費者向けのニュースレター市場をみて
何がよく売れているかを突き止め、
「それを真似すること」。

~~中略~~

私たちが開発した初の消費者向け類似商品は、
市場でよく売れている10冊あまりの
個人資産ニュースレターのダイジェストだった。

私の上司は、
投資ニュースレターの市場に参入する
最も手っ取り早い方法は
ダイジェストを売ることだと考えた。

私は、ひそかに上司の初の類似商品が
失敗することを望んでいた。

彼が間違っていることを証明するために。

しかし、そうはいかなかった。
たちまち業界のベストセラーになったのだ。

購読者数は1年も立たない内に
ゼロから3万に膨れ上がった。

定期購読料は1人39ドルの前払いだったので、
私たちの売上は100万ドルに達した。

~~中略~~

私たちは2つ目の商品として、
別の金融ニュースレターを考案した。

なぜ上司が新しいニュースレターを
最初のものとよく似たものにしたがるのか
私には理解できなかった。

もっと手を広げて取り扱う範囲を
拡大した方が良いように思えたからだ。

しかし、彼は「うまくいくものに近い」
ところにこだわったほうが、
速く成長するのだと話し、
私たちはそのとおりにした。

半年もたたない内に、
この新しい出版物はダイジェストを追い越す。

これには2人とも興奮した。
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マスターソンが上司から学んだ戦略は、
何がよく売れているかを突き止め、
「それを真似する」ことでした。

それから、その方法を使って、
彼は年商1000億円の企業を作り出しました。

年商1000億円以上の企業を創った彼ですら、
新商品を開発する際に、
”上手くいっているモノをマネる”
という戦法をとっています。

マネるという方法は、一見創造性がなく、
つまらない方法のように思えるかもしれません。

起業家なら、自分の考えたアイデアに惚れ込み、
自分のアイデアを試したいと思うかもしれません。

しかし、ビジネスを成長させるために必要なことは、
このようなマネるといった方法なのです。

さて、あなたも新商品を投入する際は
参考にしてみてはいかがでしょうか?

 

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